Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-02-02から1日間の記事一覧

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing#22-1

第二講 如何にしてその他の業処によって安止定を育成するか 前回の法話の中において、我々は、如何にして入出息念を修習して、第四禅を証得するところまで到達するのかということと、如何にして五自在を練習するのかを討論し、また、禅定の光が輝き、明るく…

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #21-1

<#21>シリーズは、中国語原文<p92~P 101>の 脚注の翻訳。 <注103>=如何にして息を平静にするかの詳細な研究は、P72を参照の事。 <注104>=慈心の修習:パーリ語では、mettābhāvanā。北伝仏教では「慈心観」と訳されているが、しかし、上座部仏教で…

翻訳『親知実見』#20-14

五番目の蓋は疑(vicikicchā)である、すなわち、以下の八項目を疑うこと: 1)仏。2)法。3)僧。 4)戒・定・慧の三学。 5)過去の五蘊(khandhā)、過去生。 6)未来の五蘊、来世。 7)過去と未来の五蘊、すなわち、過去生と来世の両者。 8)縁起(paṭicc…

翻訳『親知実見』#20-13

二番目の蓋は、瞋恚(byāpāda)であり、それは、人または物への憎悪、怨恨または不満である。 例えば、あなたの傍にいる修行者が、座席に座る時、袈裟がガサガサと音を立てたならば、あなたは怒りに満ちて以下の様に考える: 「フン、彼はなぜ、こんなに大き…

般若の独り言~天狗の高転び

私は TV を見ないので、昨今の芸能関係の状況に疎いのですが・・・ITのニュースを見ていますと、[天狗の高転び](注1)という言葉を見つけました、私には初めて聞く言葉です。 私は、30歳すぎる頃に、縁あってタイの森林僧院に出向いて、原始仏教(テーラ…