Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-05-14から1日間の記事一覧

般若の独り言~パリジェンヌ

九州にいてもパリジェンヌ 九州の片田舎の小さな庭で、ピンク色のバラが咲きました、その名も 【パリジェンヌ】。 幾重にも、重厚な花びらを持つバラは、咲くと美しいですが、咲くまでに花びらが開ききらずに、虫に食われたりします。 上記写真は、綺麗に咲…

翻訳『親知実見』#35-7

問4-3:もし、禅修行者が、修習の課程を完成させたものの、なお、道智と果智を証悟していない時に、彼の定力が退失したならば、観智もまた退失しますか? 死後、彼は悪趣(apāya)に生まれますか? 答4-3:彼の観智は、退失するかもしれない。が、しかし、この…

翻訳『親知実見』#35-6

四無礙解を成就するには、五種類の因<注224>がある; 1)証得(adhigama):すなわち、阿羅漢果を証悟する事、またはその他の何かの道果(の証得); 2)経教(pariyatti):すなわち、経典の教理の学習; 3)聴聞(savana);法義に対して、専注し、尊敬の…

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #35-5

問4-2:禅の修行の課程を修了した後、禅修行者は、道智と果智を証悟することができますか?もし、不可能であるならば、その原因は何ですか? 答4-2:できるかも知れない。これは彼のハラミツ(pāramī)による。 樹皮を被ったバーヒヤ ダールチーリヤ(Bāhiya…

翻訳『親知実見』#35-4

これは、欲楽の享受に沈潜し迷うことは、聖者の行為ではない、ということを意味している。 欲楽は、無益である。 それらは、世間的な利益を齎すことができる。 例えば、人間の快楽(楽しみ)、天界の快楽と梵天の快楽。 しかし、それらは、出世間の利益を齎…

翻訳『親知実見』#35-3

これらの欲楽を放棄した後、彼は、ウルヴェラ林(Uruvela)の中で、苦行の修行をした。 6年の間、何の役にも立たない修行を経て、彼はそれを放棄し、中道の修行へと転換し、久しからずして、正覚を証悟した。彼は、彼が覚悟(悟りを得た)の後、教えを展開し…