Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-05-16から1日間の記事一覧

翻訳『親知実見』#35-18

次に、我々は観禅における刹那定について、説明する。 この事は《清浄之道・入出息》の一節において、解説されている<注234>。 ここにおいて、あなたは、観刹那定とは、究極名色法及び、その因の無常・苦・無我の本質を、徹底的に照見するものである、とい…

翻訳『親知実見』#35-17

1)個別の色聚の中の四界を見る事、それはすなわち、究極色法(paramattharūpa)を見ることであるが、(修行者が)究極色法を見ることができるという事は、甚だ深く、微妙な事柄である。 (しかし)彼は、究極法を所縁として、ジャーナを証得する事はできな…

翻訳『親知実見』#35-16

問4-5:禅修行者は、近行定<注239>に近づくことによってだけでも、出世間の成就<注240>に到達する事ができますか? 答4-5:可能である。近行定にも、明瞭(明亮)で、光輝く、燦爛とした光明があり、この光を借りて、彼は、色聚、色法、究極名法及びそれ…

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #35-15

問4-4:課程を完成させた禅修行者で、いまだ涅槃を証悟できていない者は、法住智(Dhammaṭṭiti-ñāṇa)を得ることができますか? もし可能であるとして、この種の智慧は、退失する事がありますか? 答4-4: ええ、彼は、法住智を証得する事はできる。 ”Pubbe kh…

翻訳『親知実見』#35-14

小入流(小ヨルカ)が、天界に生まれ変わって後、迅速に涅槃を証悟する例は、沙門天子(Samaṇa-Devaputta)の物語に詳しい<注235>。 彼は、曾ては、一人の、止観の修習に精進していた比庫であったが、彼は修行中に死亡して、かつ天界に往生した。 彼は、自…