Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-11-12から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-59)(私家版)

すべての善心(善業)、不善心(不善業)は、ひとたび為されると、生命の相続流の中において、一種の潜在的エネルギーとなるが、それを業力と呼ぶ。 ひとたび因縁が熟すると、業力は、それ自身の果報を生じる。それはちょうど、地面の上にばらまいた種が、因…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-58)(私家版)

「痴は一切の不善心の根本」 である。 すべての不善心には、かならず、すべてに亘って、痴が存在する。 ただ、 「悦具邪見相応無行一心」 においては、貪が、比較的顕著である。 「憂具瞋恚相応無行一心」 には、瞋と痴のふたつがある。 「捨具疑相応一心」…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-57)(私家版)

三種類の受以外に、「因」もまた理解されなければならない。 善心、不善心には、それぞれに因が存在する。 善心には三個の因:無貪、無瞋、無痴。 不善心にも三個の因:貪、瞋、痴。 例えば、一つ目の不善心 「悦具邪見相応無行一心」には、貪と、痴という、…