Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-12-09から1日間の記事一覧

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(5-9)(私家版)

一人の、優秀な僧人(注1)を育成するには、唯一、彼らの心を調御するより他に方法はない。如来は、もっぱら、僧衆の為に、多くの仏法を開示したのであるから、僧人は、これを学習し、かつしっかりと覚えておかねばならない。 もし(寺院が)これらの仏法を…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(5-8)(私家版)

(人が)剃髪得度者を探し求めた後、サンガに参入した場合、彼らの心を、サンガの生活に適応させるには、幾つかの方法を必要とする。 ここにおいて、新参者に対して、仏法を学ぶ様に、導かねばならない。 この様にして、仏法が、彼らの内心に深く植えられる…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(5-7)(私家版)

心出家とは、内心の不善、すなわち、諸々の貪愛、傲慢、我見、瞋恚、嫉妬と吝嗇等を取り除かなければならない(事を意味する); 同時に、心の中において、僧人が具備しなければならない善法、すなわち、慈愛、憐憫、信心(=仏法への信頼と確信)、智慧、少…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(5-6)(私家版)

この様なことから、彼はまた、この類の活動に対して、なるべく逃避するであろうし、たとえ参加したとしても、そそくさと、お茶を濁すだけであろう。 そして、彼は、在家の仕事に従事する事に喜びを見出し、片や、出家しておきながら、片や、俗人の活動に勤し…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(5-5)(私家版)

仏子は、教法の中において出家する利益を、確実に獲得する為には、身・心共に、出家しなければならない。 一人の人間が、ただ、身体の剃髪得度を完成したものの、いまなお、在家の心でいるならば、彼の出家生命は、楽しいものにならないし、彼はまた、己自身…