Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-12-29から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-115)(私家版)

初、二、三、四、五禅は、みな、同一の目標を取る。 もし、安般念を修行しているのであれば、初禅から五禅まで、すべて似相を所縁として取るのである、すなわち、鼻孔の下方において、ダイヤモンドの様に光る、透明な似相(の事である)。その後、一歩更に一…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-114)(私家版)

では、喜と楽の区別とは何か? 喜とは、この似相を好む事を言い、楽とは、似相を体験する時の楽受、または楽しさを言う。 ちょうど、疲れていて、また、喉が渇いている旅人が、水の音を聞いて、喜ぶ時に生じるのが、喜である。 そして、水を飲むときに体験す…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-113)(私家版)

第二禅に入るには、(初禅と同様に)安般念似相を所縁に取る。 定力が上昇した時、以下の様な心願を持つ様にする。 すなわち、比較的粗くて劣る所の禅支: 尋を取り除きたい、と。 尋を取り除きたい、と願う心を維持しながら、引き続き観を実践し、定力を上…