Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-12-30から1日間の記事一覧

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(6-7)(私家版)

徳米亜王子は、国王になると、悪行をなす事、そして、それによって地獄に生まれ、輪廻が長引く事を、深く知り尽くしていた為、彼は、国家を統治する事を恐れた。 この種の危険な境遇と異なり、出家の環境は、煩悩と不善法を減らし、輪廻の旅を短縮するのに助…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-120)(私家版)

本日、我々は、四時間の法話を聞いた。その上、一時間の討論と、一時間の総合的報告もあった。 合計6時間である。 (この間)瞬く間に、10余億個の心が生・滅した為、(我々は)数えきれないほどの善業を累積した。 もし、あなたが、喜びの心をもって授業を…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-119)(私家版)

色界唯作心(5)は、唯一、初禅、二禅、三禅、四禅、五禅を擁する阿羅漢の心にのみ、存在する。 凡夫が生起させる所の初禅心は、善心と言い、阿羅漢が生起させる所の初禅心は、唯作心と言う。 なぜ、唯作心と言うのか? というのも、唯作心は、もはや、二度…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-118)(私家版)

五個の色界唯作心 唯作心は阿羅漢の心である。 しかし、すべての阿羅漢が、みな、五個の色界唯作心を擁しているとは限らない。というのも、阿羅漢全員が、みな、ジャーナを擁しているとは限らないが故に。 ある者は、慧解脱の阿羅漢で、この心は、この様な阿…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-117)(私家版)

五個の色界果報心 色界果報心と色界善心は、文字の上では同じものである。 五個の色界善心は、欲界でも生起する事ができる。 しかし、五個の色界果報心は、その様にはできない。 というのも、それらは梵天の結生識であり、梵天が色界に生まれる時の、一番目…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-116)(私家版)

五禅支が代表する所の意味は、以下の通り: 1、尋:心が、安般念似相に安置しつづけるのを尋と言う。たとえば、蜜蜂が、蜜を集める時、己自身全体を花の中に投入する様なもの。 2、伺:心をして、不断に、安般念似相に注意を向け続ける事。蜜蜂が、花の周り…