Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-01-11から1日間の記事一覧

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-25)(私家版)

”Chaṭṭhampi bhadramadhanassa、 anāgārassa bhikkhuno; Raṭṭhe vilimpamānamhi、 nāssa kiñci ahīratha.” ”六番目。 たとえ、戦争になって、 国全体が、 敵に略奪されたとしても、 沙門は、家無く、財も無い為、 奪われるものは、何も無い。 故に、家の無…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-24)(私家版)

”Pañcamampi bhadramadhanassa、 anāgārassa bhikkhuno; Nagaramhi ḍayhamānamhi、 nāssa kiñci aḍayhatha.” ”五番目。 ある町全体が火事になったとしても、 沙門には、家無く、財もない為、 何かを焼いて(失うものが)ない。 故に、家無し、財無しの沙門…

Parashraama様のコメントへのお返事

本日、私のブログ『覚知、念と定』(翻訳文)を読まれました Parashraama様 より、以下の様なご指摘がありました。 【文中に出てくる <ekaggata>は <一境性>と訳されていますが、gata は、行く、などの意味が含まれますので、云々。】(全文は、該当する…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-23)(私家版)

”Catutthampi ghadramadhanassa、 anāgārassa bhikkhuno; Nagaramhi ḍayhamānamhi、 nāssa kiñci aḍayhatha.” ”四番目、沙門は、野山を遊行し、 在家者をば、我が親族、我が施主として、 執着することがない為、束縛がない。 故に、家無く、財の無い沙門は…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-22)(私家版)

”Tatiyampi bhadramadhanassa、 anāgārassa bhikkhuno; Nibbuto piṇdo bhottabbo、 na ca kocūparodhati.” ”三番目、沙門は如理に省思し、 如法に得た食を受用する事によって、 煩悩の雑染を防ぐ。 沙門に煩悩は無く、 沙門に、家無く、財無く、 たとえ、…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-21)(私家版)

”Dutiyampi bhadramadhanassa、 anāgārassa bhikkhuno; Anavajjapiṇḍo bhottabbo、 na ca kocūparodhati.” ”次に、沙門は、 病気の治療、星占いに 参与しない。 方術を売り物にしたり、 運勢占いによって、 供養を得る事をしない。 ただ、如法に得た食を、…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-20)(私家版)

その後、国王は、パーチェカ仏に、どの様に生活しているのか? と聞いた。 パーチェカ仏は、以下の様な偈頌を詠んで、出家の楽を描写した: ”Sadāpi bhadramadhanassa、 anāgārassa bhikkhuno; Na tesaṃ koṭṭhe openti、 na kunmbhiṃ na khaḷopiyaṃ; Paran…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(7-19)(私家版)

”Na rāja kapaṇo hoti、 dhammaṃ kāyena phassayaṃ. Yo ca dhammaṃ niraṃkatvā、 adhammamanuvattati; Sa rāja kapaṇo hoti、 pāpo pāpaparāyaṇo.” ”大王! 聖道を修行して、出世間法を証悟した人は、貧困ではない;法を拒絶して、罪人の様に生活する人、…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-140)(私家版)

もし、(あなたが)すでに、聖果を証得して、ソータパナになっているのであれば、無色界に生まれても、良い。 というのも、ソータパナ、サカダーガーミ、アナーガーミ及び阿羅漢の修行方法は、みな同じである。 それはすなわち、名色の無常・苦・無我を観ず…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-139)(私家版)

仏陀が道を証した後、彼の二人の教師UddakaとAlaraに報恩したいと思い、神通を利用して、彼らの所在地を探した。 その結果、彼らはすでに往生して、前者は、無所有処に、後者は非想非非想処に、生まれ変わっている事が分かった。 仏陀は言う: 「非常に惜し…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-138)(私家版)

正等正覚仏陀とチェーパカ仏(辟支仏)は同じではない。 正等正覚仏陀は、必ず、己自身の智慧と精進でもって、仏果を証得しなければならないし、また、同時に、衆生に対して、己自身が証道した所の、四聖諦を説明できなければならない。 チェーパカ仏もまた…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-137)(私家版)

ゴータマ仏陀は以下の様に言う: 世間には、二種類の、めったに出会う事のできない人がいる。 一番目は、恩義を知る人。 二番目は、衆生の幸福の為に活動する人。 仏陀自身は、衆生の幸福の為に出現したものである。 仏陀が成道した後、彼が感謝しなければな…