Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-02-06から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-7)(私家版)

心の重要性について(ここでは、意とは、心と心所を指す)、仏陀は《法句経》の第一章で、以下の様に言う: 諸法意先導、意主意造作。 若以汚染意、或語或行業、 是則苦随彼、如輪随獣足。 諸法意先導、意主意造作。 若以清浄意、或語或行業、 是則楽随彼、…

般若の独り言~vipassanāとは何か

先日、タイ在住の知人と、<LINE電話> しました (国際電話が無料なんて、便利な世の中になり ましたね~笑)。 彼は、安般念(出入息念)の修行をしていて、 「サヤレー、vipassanā とは何ですか?」 と聞いてきました。 それで、パオ・メッソドの説明をして差し上げま</line電話>…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-6)(私家版)

実際、貪・瞋・痴、不貪・不瞋・不痴は、みな、心所である。 心所が貪と相応すると、即、貪心になる; 智慧と相応すると、智慧相応一心となる。 故に、心所は重要である。 というのも、心王の作用は、ただ目標を識知するだけであるが; 心所は、心をして、善…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-5)(私家版)

車の部品は、心所の様である。 (車は)部品がないと、前に進めない。 同様に、心もまた、心所の支えがないならば、全面的に目標を識知する事ができない。 心は、水とも、例えられる。 水は透明であるが、赤い染料を投げ入れたならば、赤色に変わる; 黒い染…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-4)(私家版)

4、心と同じ一個の依処を擁する: 舌識は、「味」を所縁として取り、舌根または舌浄色に依って、生起する。それに相応する所の7個の心所もまた、舌根に依って生起する。 心は、国王の様であり、心所は臣下の様である。 国王は唯一、一人であるが、臣下は、多…