Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-03-08から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-51)(私家版)

14個の不善心所 痴(無知)、無慙、無愧、掉挙、貪、邪見、慢、瞋、 嫉妬、吝嗇、悪作、昏沈、睡眠、疑、 の14個は、不善心所である。 その中の、痴、無慙、無愧、掉挙、 の4個は、「通一切不善心心所」と呼ぶ。 一つひとつの不善心には、必ず、痴、無慙、無…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-50)(私家版)

この13個の心所は、善にも通じ、不善にも通じる事が、可能であるが故に、通一切心所、とも呼ぶ。 善心の中においては、その全部が、善的な心所となり; 不善心の中において、その全部が、不善の心所となる。 13個の心所は、各自の役割を演じ分けるが、(その…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-49)(私家版)

「勝解」は、確定を意味する。もし、それが、(それを)美味であると認めたならば、それは美味であると、確定する事。 「精進」は、善の場合もあり、不善の場合もある。 ここで言う「精進」は、貪を引き起こそうと頑張る事を言う。 「喜」心所は、この味を喜…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-48)(私家版)

前のページで説明したが、味が舌根を衝撃した結果生じた所の、7個の遍一切心心所に、今説明した所の、6個の雑心所が加わる。 「尋」は、心、(すなわち)相応名法のすべてを、その味に向ける事を言う。 「伺」は、(心、相応名法を)味の上に置き続ける事を…