Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-03-18から1日間の記事一覧

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-20)(私家版)

同類(同じ人類)の肉であるが故に、夫妻は、肉を不浄と感じた; 己自身の身内の肉であるが故に、不浄を感じた; 子供の肉であるが故に、不浄を感じた; 愛する子供の肉であるが故に、不浄を感じた; 柔らかい肉であったが故に、不浄を感じた; 生肉であった…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-19)(私家版)

父母は、死んでしまった子供の為に嘆き悲しんだが、しかし、また、その他の、生き延びる為の方法が見つからない為、彼らは、最後には、子供の肉を食べて、命を存え、沙漠を通り抜けた。” これが、”食子之肉”(子の肉を食らう)の物語である。 (16-20につづ…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-18)(私家版)

夫があわてて言う: ’愛する妻よ。もしあなたが死んだなら、子供も死んでしまう。あなたが死ねば、結局、二人とも死ぬことになる。もし、我々二人が生きていれば、将来、子供が生まれるかもしれない。我々は、やはり、子供を殺そう。彼の肉をべなければ、沙…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-17)(私家版)

ここで3人とも死んでしまうより、いっそ、私を殺して、私の肉を食べなさい。そうすれば、あなたたち二人の命は助かります。道はとても遠い。あなたたちは、私の肉を持って、旅の途中で食べなさい。’ 妻は夫に答えて言う ’女性は仕事を見つける事が難しい。い…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(16-16)(私家版)

”一対の夫婦が、いまだおむつをつけている幼子を連れて、少しばかりの乾燥食物を持って、長距離の旅行、100由旬の沙漠を横切ろうとしていた。 道いまだ半ばの時、食糧を食べつくしてしまい、水も飲みほしてしまった; 進むも、戻るも、どちらも、出来ない。 …