Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(18-2)(私家版)

もし、当日がすでに過ぎ去ってしまっているのに、なお、省察・思考を実践していないのであれば、”借受用”に堕ちてしまう。 その日に使用した四資具の事を、次の日、すなわち、二日目に省察・思考しても無効となる。 本来、使用した四資具について、受用(使…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(18-1)(私家版)(41/254)

受用後の省察・思考文(パーリ~中国語)毎回、衣食住薬の受用をする毎に、必ず省察と思考をしなければならないが、これがなかなか難しい。 比丘たちは、忘れたなどの原因から、四資具を、省察しないまま受用してしまう事がある。こうした事から、次の日の朝…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-90)(私家版)

その上に、4個の遍一切不善心心所を加える。最後は「瞋」と「嫉妬」である。合計19個の名法になる。 もし、友達がその人にこう言ったとする: 「同期の人より、あなたの方が成績がよいのに、なぜ、同期の人が昇進したのかしら?」 その後、この人は、同期の…

般若の独り言~Na saldhā(信仰してはならない) 

いつも通っている温泉施設のロビーでの、ある日の会話。 私「歯が痛くて。なるべく早く、病院に行かなくては」 老年の男性 「あなた、僧侶でしょ?」 「(僧侶なのに)南無南無が足りないのよ」 と手を合わせながら、おっしゃる。 私「南無南無って、拝むっ…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-89)(私家版)

その上に、勤め人であれば、同期が昇進したのを見て、心中に嫉妬心が湧く。 この時、どれほどの相応名法が生じるか? 「瞋因」には三種類ある:「嫉妬」、「慳」と「悪作」である。 人が、同期が昇進したのを嫉妬して、それが原因で、瞋恚心が生じた場合、そ…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-88)(私家版)(97/366)

これより以前に、「憂具瞋恚相応無行一心」を説明した。我々は、今、「慳心所」を見てみようと思う。 己自身が所有する物品を、他人と共に分け与え、楽しむことのできない人は「憂具瞋恚相応無行一心」を生じせしめる。 というのも、瞋恚は、慳の因であるが…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-87)(私家版)

「欲」を減らす。というのも、心は散乱していて、目標を獲得する事ができないが故に。 最後に、4個の遍一切不善心心所である「痴、無慙、無愧、掉挙」を加える。 また、疑相応であるが故に、「疑」は必ず存在する。 ただ、その一刻の時点では、「慳心」は生…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-86)(私家版)

もう一つ例を挙げる。 あなたは、今、まさにお経を聞いている、とする。 その時、疑が生じる。 その時の名法は、いくつあるか? 我々は、それを研究してみようと思う。 「心王」は、「捨具疑相応」で、疑根心である。 「触、受、想、思、一境性、名命根、作…

般若の独り言~えびす丸はナイスガイ

去年の9月に、我が精舎に来た保護犬えびす丸 (旧名・虹。トイ・プードル。雄、3歳)は、 生まれた家の、ブリーダーさんの躾がよかったのか、最初の飼い主の一家が、大層可愛がったからか、とてもフレンドリーな、いい子・・・ 雄で、鼻も、被毛も、まっく…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-85)(私家版)

故に、合計19個の心所がある事(が分かり)、その上に、心王を一個加える。 もし、「悦具邪見相応有行一心」であるとすると、その上に「昏沈、睡眠」加える。 また「捨具邪見相応無行一心」であるならば、一個の「喜」を取り去る。 もし、「捨具邪見不相応有…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-84)(私家版)

邪見と慢は、貪を因とする; 嫉妬、慳、悪作は、瞋を因とする; 昏沈、睡眠は、有行の心に属する; 疑は、疑を因とする。 以下において、食べ物、味に対して起こす貪をもって、貪根心と不善心所の結合(相互関係)を説明する。 もし、(心が)貪を生起せしめ…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(6-83)(私家版)

我々は、すでに、 7個の遍一切心心所、 6個の雑心所、 14個の不善心所: 「痴、無慙、無愧、掉挙、貪、 邪見、慢、瞋、嫉妬、慳、 悪作、昏沈、睡眠、疑」 についての説明をした。 (6-84につづく) <願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>

般若の独り言~裂き織マット

卓上機織り機で織った裂き織マット 先日、近くに住むPCマスターに自宅に来て頂き、PCの不具合を修理をしてもらいましたが、どうやら、私が契約しているモデムの速度が遅くて、PC自体を改善しても、情報処理全体の環境の向上には結びつかない、との事です (…

般若の独り言~三歳の私へ

1952年、私が、三才になったある日の事。 私は心の中で「あっ」と小さく声を上げました。 「自分は輪廻している!」 と気が付いたのです。 「前世は男性だった。今世は、なぜか女の子になっている」 「どうしよう。困ったな。女の子って、どう振る舞うのだろ…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(17-5)(私家版)

”Paṭisaṅkhā yoniso gilāna-paccaya- bhesajja-parikkhāraṃ paṭisevāmi、yāvadeva uppannānaṃ veyyābādhikānaṃ vedanānaṃ paṭighātāya、 abyāpajjha-paramatāyā’ti.” ”私は、私が受用する所の、病気の者が必要としている医薬品の資具は、ただ単に、すでに生…

Paññādhika Sayalay の経歴

当ブログ【マハーカルナー禅師の矛盾-2】(2022年4月24日)で、<禅師はご自分の経歴、特に出家後の軌跡を公開すべきだ>と申しあげましたので、私も、自分の経歴を公開したいと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1949年、神…