Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵日記>学びの事

今年の春は縁あって、九州大学のインド哲学科に聴講に行っていました。秋からの二学期は、ヨカロウバスが発車時刻や停留所を変更したため、どう頑張っても遅刻するようになりました。先生は「遅刻しても構わない」とおっしゃってくれましたが、二時間もバスに揺られて、半分しか授業を聞けない、というのは、老骨には堪えます。そんな訳で、12月現在は大学には行っておりません。でも、一学期の授業で、以前から不思議に思っていた、インドの神々の化身とか、変身とかの概念、それから真言宗で行われている「阿字観」がどういう事か、が分かってよかったです。「阿字観」って何か分からなかった時は、勝手に非常に神秘的な修行方法だと想像していたのですが・・・そうでもなかったです・・・^^;(なんでもそうですが、知ってしまえば神秘でもなんでもないです、超能力だってそうですよ、知ってしまえば、ね)。

私は仏教は南伝(テラワーダ)が好きなのですが、チベット仏教にも興味があります、ダライラマさんが余りに素敵だから(笑)。で、来春は、チベットハウス(ポタラカレッジ)が主催する密教の勉強会に行こうかな、と思っています。なんと、ダライラマさん関連のチベットハウス(ポタラカレッジ)が、大阪の天王寺で、「ミラレーパ」「止観」の講座を開いていて、私もちょうどそれらがとても知りたい、と思っていた所でした(「止観」はテラワーダでは、サマタ・ヴィパサナと言いますが、「パオのサマタ・ヴィパサナ」と、「チベット密教の止観」の違いが分かれば嬉しいです)。

ミラレーパはチベットの聖者で宗教詩人。裸で暮らしていて、妹が服を作るように布を届けたら、全部手袋と靴下とオチンチンに被せるサックに仕立ててしまい、妹の怒る事、怒る事。妹に叱られている聖者さん、ほほえましいですねぇ (笑)。

ミラレーパさん、<裏を見せ表を見せて散る紅葉(良寛)>という所でしょうか?