Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵日記>強不凌弱

台湾に仏陀教育基金会(=財団)という組織があり、ここでは色々な仏教書が無料で貰えます。

先日私は、インターネットで基金の最近の出版物を調べた上、三冊の本の日本の、私の自宅への送付をお願いしました(<了凡四訓><三帰伝授><十二縁起禅観体系>)。

今日それが届きました(本代、送料すべて無料)。

本の中に5枚、シールが入っていました。一枚は観音様の像、一枚は地蔵菩薩、一枚は阿弥陀様、もう一枚は<南無阿弥陀仏>という文字だけのもの、それから無量壽経からの抜粋文。この無量壽経の抜粋文の最後の行に<強不凌弱>という言葉がありました。

私はハタと膝を打ちました。

謡曲の教室でイジメがある、という事について(私だけでなく、もう一方言葉の暴力を受けている人がいる)。

強い人は、弱い人を凌辱してはいけない。

こんな当たり前な事ができない、人間というのは悲しいものですね。

女性の底意地の悪さを表現するのに<微笑みながら毒を盛る>という言葉がありますが、すました美人がにっこり微笑みながら毒を吐く時、そばにいる人は非常に反論がしにくいものです。でも、これからは<強不凌弱>と心に思い、他人がいじめられている時は、何らかの形で助けてあげよう、と思います(私自身は、他人の悪口~あっこう~を聞き流す練習をしているので、誰かが助けてくれればうれしいし、助けてくれなくても大丈夫、です)。