2014-05-15 是誰庵日記>あきらめる幸福 仏教 昨夜、ちょっとした寄合があった。 そこで、我が家の<立地>の事が話題になった。 私が Y 盆地の棚田の上にあるこの家に一目ぼれして、即決で購入 したのは、ちょうど3年前の今頃。 敷地は150坪あるけれど、周りは全部里道(あぜ道)に囲まれて いるため、車の進入が出来ず、不動産屋の物件説明では<駐車場の 無い家>。私はこの家が駅にもスーパーにも徒歩圏内にあるのを 確認して、即決で購入を決めた。自転車があれば暮らせると踏んだ からである(しかし、実際には中古のパジェロミニを購入し、 それは近所~徒歩1分ほどの空き地を借りて、置いていある)。 この家を買った一番の理由は、棚田の上の高台にあって見晴らし がよく、一目で Y 盆地全体が見渡せる事。夜、旅館やホテルの小さ な光が灯る頃の美しさといったら・・・。そして価格。駐車場が ない事と温泉が来ていない事が理由で、とても安い設定になっていて、 私は即金で買う事ができた(この年でローンは組めないし・・・)。 そんな訳で私はこの家を買った事を一瞬たりとも後悔した事はないの だけれど・・・なぜか F 盆地の人々は「駐車場のない家を買う なんて」「えっ?温泉来てないの?」と不満顔なのである。車を家の 玄関に横づけして乗らないといけない、なんて事はない。温泉が来ていな ければ、共同温泉へ出かけて行けばよい。人生、あれもこれも、全部が 全部希望がかなうはずもない。 <あきらめる幸福>があるという事を知らない人は不幸だな、と思う のである。