2014-06-05 今日のトレトレ>謡曲108曲 3年前に Y 盆地に引っ越して来て、謡曲を習い始めました。 年2回発表会があり、私は声が高いので、女役か子役を仰せつかる 事が多いです。ただ子役と言っても、節回しが特段に難しのがある 時があり、そんな時はプロの CD を聞いて勉強したくなります。 ところが、この CD が高い。アマ〇ンは割と安いのだけれど、 画面設定が悪いのか、欲しい版が探しにくく、謡曲専門店で買おうと すると、欲しい版は選びやすいけれど、定価の設定になっていて 値段が高く、送料も高い。 それでオークションで探していたら、テープで108曲(実際には欠番が あり、実質約80曲)が安く出ていたのでこれを落札。ただ、テープは 劣化しやすいので、これをセッセと PC に入れいている最中です (ラジカセと PC を繋いで、アクセサリーから所定のソフトを選べば 録音できます)。 謡曲はいいですね・・・(高校生の時、国語の授業で近くの能楽堂へ 連れて行かれ「井筒」をみたけど、全然分からなかったです~苦笑)。 謡曲の良さが分かるのは、それだけ年を取ったという事でしょうか? <小袖曽我>に「へだてなくこそ育てしに♪」なんてセリフがあるの ですが、へだてなく大事に大事に育てた息子二人(曽我兄弟)が、 父の仇打ちに行く。息子を死なせたくない、仇討ちなどに行って ほしくない母親の心が切々と伝わってくるシーン・・・、 謡っていて、泣けてきます。 謡曲にはかならず、仏教法話のセリフが最低ひとつ入っています。 思うに、能楽(謡曲)には、それが成立した室町時代の、民衆の新しい 思想や、仏教の日本的昇華(消化)の成果が表現されているのでしょう。