Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵仏教談義>サマサマ

今年の1月2日、エアーアジアに乗って、ヤンゴンからクアラルンプール国際空港に飛んだ事は、先日のブログに書きました。

この時、乗り換え便(台北行)に乗るまで4時間の待ち時間がありました。早朝4時に、モービー寺院からタクシーに乗ってヤンゴン空港に行き、クアラルンプールまで飲まず食わず、少しお腹がすきました。

で、空港内の喫茶店でコーヒーとケーキを頼みました。ところが、支払金額が14米ドルで、20米ドルを渡した場合、おつりはマレーシアドルになる、という事でした。私はこれから台湾に行くので、マレーシアドルを貰っても邪魔になるだけなので、手持ちの3米ドルを出して、コーヒだけ貰い、ケーキは諦めました。

ところがそれを見ていた喫茶店の従業員が、コーヒを飲んでいる私に、そっとケーキを差し出してくれたのです。

彼女は黒いスカーフをかぶっているのでイスラム教徒でしょう。私は坊主頭で茶色のローブ、仏教の尼僧です。私が「テレマカシ(ありがとう)」と言うと、彼女は、握った拳を胸にあてて「サマサマ(どういたしまして)」とにっこり笑いました。

私は宗教戦争なんて嘘だと思います。戦争は、どれもみな、欲に駆られた経済戦争です(勿論先に侵略した方が悪いので、祖国防衛戦争まで否定しませんが)。

世の中、過剰な欲に惑わされる人は浜の真砂ほどいて、いつまでも、いつまでも、再生産されている。

だから、戦争はなくならない。

それが今の私の結論です。。