Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

仏教談義~30>私が拠点

昨日、スーパーで、買い物に来ていた某おばさんと、ばったり会いました。

私が Y盆地 に越して来てすぐの頃、フラダンスを習った事があり、その時に知り合った人です。

私は二年ほどでフラダンスを辞め(九大にインド哲学の聴講に行くようになったので)、今は坊主頭、サフラン色の法衣を袈裟掛けにした、尼僧です。

彼女、私をみてちょっと驚いた風ですが、嫌な顔はせず、嬉しそうに寄ってきました。私はそれをみて、緬甸(ミャンマー)で出家した事を話しました。

彼女は、日本に緬甸のお寺がない事、テラワーダの僧侶がいない事を気にして「日本の拠点はどこ?」と聞きました。私は「日本に、私が所属する(パオの)お寺はないので、私一人ぼっち」「でも、だからこそ、私が拠点!」と答えました。この答え、ちょっと気が利いていて、彼女、納得したようでした(笑)。

キリスト教に無教会派というのがあります。週末に教会に行ってお祈りするのを義務としていると、人はいつの間にかそれが形式化、習慣化し、<教会に行ってりゃいいだろ、行ってりゃ>みたいな事になってしまいます(これに反対したのが無教会派、アーミッシュなどで、アーミッシュは教会を建てず、週末の集会は、長老の家でやるそうです)。

ゴータマ仏陀は<愚か者とつるむな。森の中に入って象のように(静かに)、犀の角のように(孤独を恐れず)、一人歩め><自己を島として、自己を頼りに生きていけ>と言いました。

2500年前の言葉ですが、私を励ます、真理の言葉です。

追補1:パオから日本に戻り、テラワーダ(南伝仏教)を布教されている方に、マハーカルナー禅師がおられます(東京在住)。3か月に一度の法話会、福岡でお会いしています。

追補2:アーミッシュは、ヨーロッパで迫害を受けて、ペンシルバニアに移住してきたクリスチャンの一派。今も(行き過ぎた)文明を拒否して馬車に乗り、学校は自前(高等教育拒否)、古いドイツ語を話すそうです。映画「目撃者」で紹介されています。