Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵仏教談義~42>吉祥経(こよなき幸せ)

知人と孫の話になりました。

私の孫は今一歳半です。

長男が40歳近くになって結婚し、奥さんが帝王切開で産んでくれた女の子なので、その健やかな成長を願わずにはいられません。

が、かといって祈願だけで人が幸せになるなら、世界に不幸はなくなる訳で・・・人生、そんなに甘くはないですよね。

ゴータマ仏陀は<吉祥経>の中で 38 種の幸せを上げています。

<他人を尊敬せよ>とか、<謙虚に>とか、<知足>なんかは当たり前の様ですが、私が面白いと思うのは<生活の為の技術を身につける><しつけが良く身についている><秩序よく仕事をする>等、実用的な事柄にも言及している事。

後、<親族を愛護する>というのは、嫁と姑の問題、現代希薄になりつつある親族関係などを思うと、ゴータマ仏陀の教えはよく考えられているなぁと、感心します。

38 種を全部書くと長くなるので割愛しますが、最後に一つ、Citta alampana というのは<世間の法に遭遇しても心が動揺しない>で、これは世間的な毀誉褒貶に動揺しない、という意味。

世間の人が持っているものを自分が持っていなくても動揺しない。セレブだのブランドだの、虚飾で生きるな、本質を生きようよって、ゴータマ仏陀、カッコ良すぎ!!