ちょっとピッチが速いですが、忘れない内に書いておきます。
台湾で出会った愉快な家族。
J比丘尼。香光尼僧団に属する大乗の比丘尼さん、36歳。
お寺に休暇届をだし、現在、スリランカに留学、ナウヤナ龍樹林でパオメソッドを修行中(私が会ったのは一時帰国中の時)。
留学は、1,2年のつもりがもう 5年に。サマタまで早かったけれど、ヴィパサナで止っていて、なかなか進めない、そうです。
父上。念仏行者。定年退職して田舎に戻り、畑仕事、家事全般すべてを一人でこなしている。なぜかと言うと・・・、すべて妻の為。
母上。元神明(神のお告げが聞ける人)。現在は神明をやめて、仏法(パオ)における正念正知を修行中。とはいえ、進歩は速く、すでに四禅八定をクリアーし、四禅で縁起(パオの場合、縁起とは三世輪廻を見る事)を観察中。
「非想非非想処がどうしたこうした」って言うので、驚いて経歴をお尋ねした所、なんと学校に行ったことが無く、文盲。修行に必要なアビダルマの知識は、テープで聞いて頭に叩き込んだそうです。修行で直面する具体的な事象は、娘さんがスリランカから電話して教える事もあるのだとか。
お母さん、毎日四禅八定に入っていて、家事ができないので、父上が家事全般、全て引き受けている、という訳。
このお父さん、以前は「念仏が一番いい」と言ってパオを修行する妻とよく喧嘩したそうですが、妻が四禅八定できるようになってからは、支える方に回った、のだそうです。一家の中で、北伝あり南伝あり、神様あり・・・人生、色々なんですねぇ。
(光香尼僧団は、台湾で最初に南伝を紹介した進歩的な尼僧集団。タイのブッダダーサの「無我」「内観」「生活の中の縁起」などを中国語に翻訳、出版している)。