立場を交換してみる
もし我々がお互いの立場を交換してみる事ができるならば、我見に
よって起こる争いを減らす事ができる。
我々は、心の中で常に以下のように思惟する必要がある・・・今日、
彼がこのような考えを持ち、このような選択をするのは、必然的な
理由があるに違いない。
その(言動)の中に含まれる元々の原因を知ったならば、
我々は彼を攻撃してはならないし、傷つけてもいけない事が
分かる上、彼が尊敬するに値する人物だと、思えるように
なるかもしれない。
どのような事柄も、お互いに立場を交換し合い、相手の
ことを思いやる事によって、初めて双方向の疎通が、可能になる。
このような実践ができなくて、上司は部下の意見を聞かず、
部下も上司の意見を聞かないのであれば、何事もうまく
いかない。
故に、我見は必ず捨てなければならない。
(台湾高雄文殊講堂 慧律法師著
翻訳文責 Pañña-adhika sayalay)