南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―9

自分の行いを愛す

「我愛」(利己心)は、人の理性を失わせるだけでなく、

選択の余地のない苦難に、会わせる事がある。

故に、我々は、理性と感情のバランスを保つよう努力しな

ければならない。人の偉大な所は、感情が非常に豊かだ、

と言うことではあるが、感情は理性の上に建立されなければ

ならず、理性は智慧の上に建立されなければならない。

その意味内容は、智慧が理性を支え、理性が感情をコント

ロールし、心をして常に正しい基本線(バランス点)を維持する、

という事である。

このように実践する事ができれば、あなたは一生、

道を誤る事はない。

そういうあなたを、他人がどのように評価するか、という事

は全くもって、問題にならない。(つづく)

            (台湾高雄文殊講堂慧律法師著

             翻訳文責Pañña-adhika sayalay)