南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「四煩悩を断つ」(「断除四煩悩」翻訳文)―13

故に、我々は猛然と覚醒しなければならない。

悟りの時がやってきた:

あなたが執着している色身(肉体)は、永遠のものではない。

あなたが執着している愛しい人は、永遠に存在するものではない。

あなたが執着しているお金もまた、永遠ではない。

では、世間において、何が我々の真実の命であろうか?

智慧こそが我々の命であり、やすらぎこそ、我々が探している

ものであり、解脱こそ我々が真に追求しなければならない

ものである。

各人は、おのおのが愛する所の金銭、名利、容姿、男女関係

について、完全には捨て去ることができないとしても、淡泊

に対応する必要がある。

ただ、我々は、子供の時から受けた学校教育において、

きわめて特殊な因縁のある場合を除き、我々を洒脱、自在、

解脱へと導く思想を教える機会は、全くと言っていいほど、

ない。(つづく)

           (台湾高雄文殊講堂慧律法師著

            翻訳文責Pañña-adhika sayalay)