3、我慢(高慢、傲慢)
傲慢の壁、自ら束縛を生む
「慢」とは傲慢の意味である。言い換えれば自尊心、
プライドが過剰に強烈である、という事。
あまりに長期間、己の自尊心を保持し続けた結果、
その人の内心は非常に敏感になり、神経衰弱となり、
他人の善意の提案も、すべて「悪意の攻撃だ」と
言って、騒ぎたてる。
あまりに自己を保護しすぎたために、己の心の中において、
誰一人受け入れることができない。
これを傲慢、仏教用語では「我慢」、という。
(つづく)
訳者追記:あまりに自己を卑下しすぎるのを「卑下慢」
といい、高慢な心と、一枚の紙の表裏をなします。
日本語で我慢と言うと<忍耐>を意味し、よい意味に
使いますが、仏教で「我慢」は、高慢、卑下慢、慢心を
いい、悪い意味に使います。
(台湾高雄文殊講堂慧律法師著
翻訳文責Pañña-adhika sayalay)