南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

ブッダダーサ著「生活の中の縁起」(翻訳文)ー41

仏陀、縁起を発見す~~

次に縁起説の由来について、説明する。

縁起説とは、どのような経緯でもって、成立したのか?

《相応部》仏陀品の中で、仏陀は、彼が出家して6年の間、

色々な苦行を修行した後、その最後になってようやく、

今、我々が研究している所の、縁起を発見した、と語っている。

次に、私は仏説のパーリ経典を引用する:

比丘たちよ!

私がまだ大いなる、徹底的な悟りを得ていない時、私が、まだ一人

の菩薩であった時、すでに、一切の衆生は、生と、老い、死を、

そして、死んでもまた再び生まれる苦受の中にいると、私は

そのように知り得ていた。

衆生は、離苦(老死)の方法を知らないのであるから、離苦が

出来るはずがない。

比丘たちよ!

私には疑問が生じました。「どうして老いが、死が生じるのか?

老い、死の因縁条件とは何か?」

比丘たちよ!

私は、心を巧みに訓練した為、無上の智慧が、心の中に

出現しました。

(つづく)

(台湾香光尼僧集団翻訳グループ~タイ語→中国語

原題「生活中的縁起」中国語→日本語 Pañña-adhika sayalay)