ブッダダーサ著「生活の中の縁起」(翻訳文)ー41
仏陀、縁起を発見す~~
次に縁起説の由来について、説明する。
縁起説とは、どのような経緯でもって、成立したのか?
色々な苦行を修行した後、その最後になってようやく、
今、我々が研究している所の、縁起を発見した、と語っている。
次に、私は仏説のパーリ経典を引用する:
比丘たちよ!
私がまだ大いなる、徹底的な悟りを得ていない時、私が、まだ一人
の菩薩であった時、すでに、一切の衆生は、生と、老い、死を、
そして、死んでもまた再び生まれる苦受の中にいると、私は
そのように知り得ていた。
衆生は、離苦(老死)の方法を知らないのであるから、離苦が
出来るはずがない。
比丘たちよ!
私には疑問が生じました。「どうして老いが、死が生じるのか?
老い、死の因縁条件とは何か?」
比丘たちよ!
私は、心を巧みに訓練した為、無上の智慧が、心の中に
出現しました。
(つづく)
(台湾香光尼僧集団翻訳グループ~タイ語→中国語
原題「生活中的縁起」中国語→日本語 Pañña-adhika sayalay)