南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-14

仏陀が発見した安住~

その後、仏陀は引き続き、大空の修習について開示した:

「然而、阿難、於此有如来所発現的安住:通過不作意一切相

而進入及安住於内空。若如来如此安住時、諸比丘或比丘尼

衆男居士或女居士、諸王或大臣、衆外道或他們前来見他、

那麼、以傾向離群隠居、独居、楽於出離及已完全断除諸漏

根基的心、他肯定只会以傾向遣散他們的心給与開示。」

上記の意味は何か?

出家したばかりの無智なる比丘がいて、「世尊は牛を田野に放牧

するみたいに、我々を社群から引き離し、群れから離れて隠居

せよと訓戒する。しかし、彼自身の周囲には、多くの王と大臣が

いて、彼を取り巻いている(=ではないか)」と言う事がある

かもしれない。

このような批判を封じるために、仏陀は、法話を始めるその初めに、

このように言った。それは、仏陀はたとえ世界に遍満する社群の中

に座っていても、ただ一人で静かにしているのと同じだという事を

示している。

また、仏陀は《相応部・蘊品・花経》(Saṁyutta Nikāya、

Khandhavagga、Puppha Sutta)の中でこのように述べている:

「比丘たちよ、一輪の青蓮または白蓮は、水の中に生まれて、

水の中で成長し、その後に水面に出て水の汚染を受けない。

このように、比丘たちよ、如来はまた、世間に生まれ、世間で

成長するが、その後に世間を超越し、世間に汚される事なく

安住する。」(= )訳者。(つづく)

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)