一月前の熊本大分地震で、我が家も大いに揺れて、家中
埃だらけ。もうすぐ次男が所用でやってくるので、
家の大掃除をと思い立ち・・・。
それで、30年前に中国の端渓で買った硯、一つは友人に
譲り、後2個あるはずだけど・・・と探してみたら、
箪笥の引出しに、ちょこんと仕舞ってありました。
友人に譲った分は、切り出した石の形をそのまま生かした
抽象画のような、男性的なデザイン。プロならこんなの
使いたいだろうな、という感じのもの。
残りの一つは初心者向け小型、菊の花が彫ってあり、もう一つ
は中型で、蓮の<葉>が彫ってある。私は仏教好き人間だから、
蓮を彫ってある硯をみていると、なんとなくウキウキして、
嬉しい(花ではなく、葉、と言う所が渋いです~笑)。
今日はこれを仏像の前に供えてみましたが、いつかこれで
水墨画なんか、描いてみたいな。
追補:蓮の花は、日本ではお葬式のイメージがあり、蓮池にある
以外、花瓶に飾る人は少ない。東南アジアの国々では、蓮花は、
僧侶に布施・供養するにの使われる。早朝市場に行くと、蓮の
花弁を綺麗に折りたたんで、芸術品のようにしたものが売られ
ていて、市民はこれを買って、托鉢に来た僧侶に(食品と一緒に)
供養する。
蓮の花は、泥水の中から顔を出していながら、水滴をはじいて、
花自体に汚れが無いから、仏法を表している、という訳。
拈華微笑で、仏陀が差し出した花は、蓮の花だろう、
という話を聞いたことがある。