Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~舛添都知事の蓄財術

今、舛添都知事が、豪華な外遊から端を発して、別荘への往復

その他、公私混同の極みで、アワヤ辞任という所まで、

追い詰められています。

彼は以前、某雑誌に「私の蓄財術」というのを載せているのです

が・・・小型成金ならだれでも考えそうな事・・・60までは、

必死に働く(生涯独身主義ならともかく、結婚して子が生まれると、

親としてしっかり働いて、子の養育をするのは当然の義務で、

これには異論はありません)、そして、老後は、好きな事をする

(これにも異論はありませんが)。

しかし、好きな事をするためにはお金がいるから、蓄財しない

といけない・・・と、こう来ると、私は???です。

老後に好きな事をするって、勿論、現代は、民主主義で資本主義

の時代、何をしたって自由といえば自由ですけど、年老いてもなお、

必死に蓄財をし続けて、それほど必死な蓄財をしなければできない

<好きな事>って、一体何?

年を取ったら、そろそろ店じまい、死への身支度をせねばなりません。

自分の無明が分かったら、死ぬまで色恋やってる場合じゃない。

そして、死への身支度にお金はいらないのです。

これまでに自分が磨いてきた人格、品格、価値観、宇宙観、それを

踏まえた生死観・・・それらが混然一体となった所で、死への

旅立ちを準備しなければなりません。

死ぬ前に利他の大きな働きをして、一花咲かせることはあっても、

蓄財恐怖症からは自由でありたいものです。