Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~プラユキ師著「自由に生きる」雑感ー2

プラユキ師は、著書『自由に生きる』の<戒律>の所で、

午後食事をしないのはいいことだ、とおっしゃっています。

確かに、一日3食、それを毎回作るとなると、結構な労力です。

タイの森林寺院では、朝一回食事を取ると、その日はそれで

終わり。午後、小腹がすいた時は、チーズやチョコレート、

ちょっとした木の実なら食べてもよい事になっていました。

タイの森林寺院にいると、朝食を終えた後、残りの膨大な時間、

自由に使えるんだなぁという感じが、好きでしたけど・・・。

緬甸(ミャンマー)では、私がいた森林寺院では、午前中に

2回食事していました。なぜか、緬甸で一日一回というのは、

聞いたことがありません。

どちらにせよ、食事は托鉢で頂くので、買い物に行ったり、

献立を考えたりという事から解放されて、瞑想その他、

人々の役に立つ活動に打ち込める、という訳です。

プラユキ師の『自由に生きる』。

仏法の12縁起の解説に、欧米発の認知行動心理学を絡めて、

心が自由になるステップが明快に語られていて、

心を軽くしたい方、お勧めです(心理学に使われる専門用語の

カタカナ英語が、私には、ちょっと難しかったです)。終。。

追補:プラユキ師は、人の心が解放されていくのは、

ただ瞑想すればよい、という事ではなく、自然の中に

ある寺院、ゆっくり流れる時間、素朴で親切な人々と

の心の交流などの相乗効果が必要だ、と言っていますが、

その通りだと思います。

私が、タイのお寺に行くようになって、タイ人に無条件で

親切にされた時、心がなんとも言えない暖かさに満たされて、

それ自体が瞑想体験だった、という事はあります。

瞑想テクニックだけを磨く、これにはいずれ限界が

くるものだと思います。