南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-145

波羅蜜を修習する時の詳細法とは何か?

この問題:「如何にして波羅蜜を円満成就するか?菩薩はどのようにして波羅蜜を修習するのか?」の答えは以下の通り:

布施波羅蜜

衆生の利益のために、菩薩は色々な方法でもって、布施波羅蜜を円満成就する:

すなわち、衆生の利益と幸福のために尽力し、自己の身体と生命を捨てて、彼らの身上に発生するであろう危険を防止し、彼らに仏法の指導を行う、等である。

詳細な答えとしては:布施には三種類ある。

すなわち、一、物施または財施。二、無畏施。三、法施。

一、物施

物施は、また二種類に分けることができる。すなわち(ⅰ)内物施と(ⅱ)外物施である。(経典に基づいて列挙するならば)布施できる外物は10種類ある:食べ物、飲み物、衣類、交通機関、香水、花と薬、座席、ベッド、住居と灯り取りの道具。これらは、もっと多くの種類に分けることができる。例えば、食べ物は固いものと、軟らかいものなど。

同様に、(論蔵に基づいて列挙するならば)物品は、六塵(六所縁)の分類方法に基づいて六種類に分けることができる。すなわち、目に見える物、音に聞こえる物など。これら六塵の物品は、さらに細かく色々に分類することができる。たとえば、見える物としては、黄色のもの、青い物などなど。

同様に、物品は、多くの無生物として分けることもできる。たとえば、宝石、金、銀、真珠、珊瑚、稲田、その他の耕作に適した土地、公園、花園など。生きているものとしては、女性の奴婢、男性の奴婢、牛などがある。このように、布施できるものは多くある。

(+)(=)訳者。(つづく)

★誤字脱字を発見された方は、当コメント欄にてご一報頂くか、または<菩提樹文庫>まで。ご協力よろしくお願い致します。

<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」1999年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>