Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

ブッダダーサ尊者著「無我」(翻訳文)ー33

[波拘陀迦旃延ーー行為とは、ただ元素による

プラスの、またはマイナスの方向への

転換にすぎない]

波拘陀迦旃延(Pakudha Kaccāyana)が

宣揚した学説は以下の通り:

いわゆる生命とは、ただ地、水、火、風、

楽、苦と生命力などの 7 種類の成分の

組み合わせに過ぎず、一つ一つの成分は、

皆、それ以上に、小さな元素に分解する

ことはできない。

それそのものは安定しているもので、

誰もそれに対して、苦痛を感じさせたり

することはできず、また、いかなる方法

によっても、変化させることもできない。

それは聞こえないし、(+自ら)聞くこと

もできない。愛することもできないし、

怒ることもできないし、何らかのことを

成すこともできない。

ゆえに、もし誰かが、誰かの頭を切り落と

したとしても、または、他人の身体を

小さい肉片に切り刻んだとしても、

人に何かを成した、とは言えない。

というのも、人は誰も、元素を小さく

切り開くことはでず、これら原子の間を

突き通すか、または通過させるしかなく、

それはちょうど、包丁が水を切るのと

同じであって、水を組成する元素の原子が

分離して、包丁を通すだけである:

誰も、誰かを育てたり、抑圧したり、

殺したり、また支援したりすることは

できない。

(+それらは)ただ元素の間のプラスの

方向とマイナスの方向の転換に

すぎないのである。

(+ )(= )訳者。(つづく)

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ブッダダーサ尊者著「無我」中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>