Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~仏陀の頭部像

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我が家には、人から頂いた仏陀の像がいくつ

ありますが、これは自分で購入したもの

です、20年前、バリ島で・・・(正確には、

露店の店主は、「これ、仏陀じゃないけど、

いいのかい?」って念押ししてくれたのです

けどね。彼が私を仏教徒だと言い当てた理由

よく分からない)。

白檀でできていて、いまでもよい香りが

します。

バリ島に行ったのは、タイにいた時、少し時間

ができて、BKKでの、残りの用事を片付ける

ために、日本からまたタイに戻ってくるより、

どこか近場の国、女性一人で行っても

危なくない国で時間をつぶそうと思い、

思いついたのがバリ島。

急に思い立って行ったので、ガイドブック

なく、最初の日は、飛行機の中で知り

合った台湾人の青年グループに、彼らが

その日泊まるというクタのホテルに連れて

行ってもらい、私も一泊しました。

翌日、自分一人で市内に入り、観光は、

市バスで終点まで行って、一時間ほどしたら、

市内の発着ターミナルに戻るバスに乗る、

ということを繰り返しました。

キンタマニ火山とか、有名なお寺とか、

だいたい回ることができました(ギムネマを

買いに入った薬局が華僑の店で、北京語で

情報収集することができたのも幸いでした)。

ある有名なお寺にたたずんでいると、青年が

寄ってきて「お見受けした所、マダムは瞑想

するでしょう。いい場所を知っているので一

にいかがですか?」と言われて、ノコノコ

ついて行ったら(友人には「このバカマダム、

殺されてたかもよ!」と𠮟られましたが)、

この青年、私を、誰もいないお寺の裏手まで

連れていったのですが、そこは瀑布があって、

ミストが飛んで、とてもいい気分の場所

で、二人で30分ほど瞑想しました(パワー

スポットでしょうかね)。

幸い殺されもせず、こうやって馬齢を重ねて

いまも生きていますが(彼は「自分は画家で、

これからスウェーデンに絵を教えに行く。高給

取りなんだよ」と言っていました・・・

「物取りじゃないから安心して」と言いた

かったのかも)。

この仏像は、彼と別れてから、お寺の参道の

露店で見つけたもの。おじさんは「仏陀じゃ

ないよ、いいのかい?」と言ったけれど、

では、何なのでしょうか?私には仏陀

見えるのですけどね。

最後の日に、有り金はたいてお土産を買い、

無一文で空港に行くと、「出国税が必要」と

言われて呆然となり、たまたま傍にいたタイ人

に借りて、バンコクに戻ってから返したのは、

苦い?甘い?思い出ですね。

しかし、露店のおじさんといい、瞑想青年

といい、なぜ私が仏教徒で、瞑想をする人間

だと分かったのか、不思議の島、バリ島。

もう一度、行ってみたいなぁ(お礼参り?)。

(ちなみに、仏像の後ろの山は豊後富士・

由布岳