次に、彼は、五門の心路過程を観照する前、必ず、先に色業処を修行しておかねばならない。色業処を修行するより以前、彼は、五門心路過程を観照することができない。というのも、彼は眼識、耳識等が依存する所の、眼浄色、耳浄色などを照見することができないからで、故に、五門心路過程も観照することができないのである。
しかしながら、もし、止行者が、先に名法を観照したいとは思わず、先に色法を観照したいと思うのであれば、彼は、純観行者と同じ歩みを進まなければならない。《清浄道論・第18品》によると、純観行者が心清浄を育成する方法は以下の通りである;
「純観行者、または止行者が、名法の照見から始めるのではなくて、色法を照見することから、観禅を始めたいと思うならば、彼は第11品の中で、四大を定義する部分に記載されている各種の方法の中の一つによって、簡略に、または詳細に四大を識別しなければならない。」
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(問2-7、つづく)
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<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」1999年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>