パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-182
問2-8:
仏陀は「夢」を見ますか?(+仏陀が)夢を見るとき、正念はありますか?
答2-8:
仏陀とパーチェカ仏を含む、すべての阿羅漢は、二度と夢を見ることはない。というのも、彼らはすでに、すべての迷い、幻想を取り除いているから。
パーリ聖典の中で、これはpahīnavipallasattā (遠離顛倒夢想)と言われる。
問2-9:
欲界、色界、無色界の、各種の善心を持つ人が、人間界に生まれ変わりたい場合、発願する必要がありますか?
答2-9:
その必要は、ない。
もし、人間界に生まれ変わりたいのであれば、彼は、欲界の善業に依らなければならない。そして、当該の善業は、彼の臨終のときに熟していなければならない。
彼が、人として生まれ変わりたいと欲するか、欲しないに関わらず、彼が人としての人生に執着があるならば、彼の欲界善業は、自然の法則に従って、果報を生じせしめる。
もし、臨終のときに彼が、何か一種類の色界禅または無色界定に入るならば、彼は、業の果報の原則に従って、当然、色界または無色界に生まれ変わる。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(183に、つづく)
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<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」1999年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>