問5-11:
菩薩乗の思想の起源は、どこから来ていますか?なぜ、この種の思想に(+今のような)展開があったのですか?
答5-11:
仏陀が成道した後の二年目、彼は祖国Kapilavatthuに帰った。仏陀がKaplavatthuの町に着いた時、釈迦族の皇族たちは盛大な典礼をもって仏陀と比丘たちを出迎え、かつ、彼らをあらかじめ準備してあったNigrodhārāma monasteryに連れて行った。
Nigrodhārāma monasteryに到着すると、仏陀は、彼のために特別に準備された座席に着いたが、しかし、2万人の阿羅漢が取り囲む中、彼は沈黙していた。
というのも、出身が高貴であるためにプライドの高い釈迦族の皇族たちは、心の中でこう考えた:「このシッダッタ太子は、年齢が我々より若い。彼は我々の姪か甥のようだ」。
この傲慢な心理のゆえに、彼らは彼らの後輩にこう言った:「君たちは仏陀に礼拝して来なさい。我々は後ろにいますから」と。
仏陀は、出身が高貴なために傲慢な釈迦族の皇族たちの心理を知っていたので、彼は双神変を顕現して彼らの傲慢な心を調伏しようとし、彼は自身の身体から水と火が相互に吹き出す双神変によって、赤い光明に彩られた不思議な奇観を顕現させた。
釈迦族の貴族たちは、この光景に感動して、仏陀を敬う心情が生起し、彼らは仏陀を讃嘆する言葉を発した。
この時、ちょうど王舎城(Rājagaha)の霊鷲山(Gijjhakuta Hill)にいたシャーリプトラ尊者は、彼の天眼通によってKapilavatthuで起こった出来事を知った。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(201-2につづく)
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<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」1999年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>