<虹の戦争>
昔、谷の合間に湖を持つ国があった
そこでは毎日、虹が立った
彼らは七色に光る虹を見ながら
幸せを感じていたが
ある時、隣の国では
光に色はない と言っているのを
聞いたので
本当のことを知りたいと思いなし
寝食を忘れて 洞窟にこもった
光に色はない
と思っていた隣の国の人々は
湖の国の人々が
光は七色でできていると言うのを聞いて
本当のことを知りたいと思いなし
寝食を忘れて 洞窟にこもった
ある時 湖の国の子供と
色の無い国の子供が出会ったら
二人手をつないで
千と一つの色を持つ薔薇にキスをした