Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~失眠と安般念

昨日、所用で、近所の知人宅へお邪魔しました。

半年前、ご主人が脳溢血で倒れ、その介護の最中、今度は、奥さんが癌を発症し、手術。

そんな訳で、奥さん、元気がありません。

奥さんが「(病気が心配、いずれ残していく子供世帯が心配で)真夜中に目がさえて、眠れない」というので、私は「苦しいときも、苦しいときだからこそ、よく眠って下さい」「そのコツは、真夜中に目が覚めても、『ああ、二時間しか寝ていない』とか『三時間しか寝ていない』と思わないで、時計もみないで下さい。そして、『少しは寝たのだから死ぬことはないだろう』と居直って、蒲団に入ったままでいいので、出る息、入る息を観て下さい」と言いました。

私も経験がありますが(癌ノイローゼで失眠したから)、睡眠剤は副作用が強く、それで夜は眠れても、今度は昼間が結構つらい。

眠剤に頼らないという強い決意の下、安般念(=アーナ・パーナ・サティ)をしていれば、すなわち、妄想しないで息を観じていれば、そのうち、必ず眠れるのです。

奥さんにこれだけ説明すると、私は庵に戻りましたが、彼女、納得されたかどうか・・・。

モノは試しで、是非やってみて欲しいのですが、効果が出るまで辛抱するのが、辛いかも、です。