第二節 仏陀は何を教えたのか?
仏陀は何を教えたのか?
仏陀が教えたものは、すなわち、彼が菩提樹の下で覚醒して得たものである。
仏陀は何を覚醒したのか?
仏陀は法について、覚醒したのである!
法とは何か?
法、パーリ語ではdhammaといい、それは生命に関する真理であり、仏教では聖諦(ariyasacca)という。
聖、その意味は、神聖なる、尊い、聖者の、という意味で、諦は、真諦、真理、真実という意味である。
聖諦は四種類ある、すなわち、
一、苦聖諦。
二、集聖諦。
三、滅聖諦。
四、道聖諦であり、
簡単には、苦集滅道、という。
1、苦聖諦ーー生命は不円満な性質を持つことに関する真理;
2、集聖諦ーー生命が存在する原因に関する真理;
3、滅聖諦ーー煩悩の完全なる断滅と生命の徹底的解脱に関する真理;
4、道聖諦ーー煩悩の断滅と生死からの解脱の方法に関する真理。
もし、これを病気の治療として例えるならば、苦集諦とは、疾病そのもので、集聖諦は病気の原因で、滅聖諦は病気の治癒で、道聖諦は、病気を治す方法である、と言える。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-6につづく)
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<無憂比丘著「南伝仏教キホンのキ」中国語→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>