Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)2-5

第二節 仏陀は何を教えたのか?

仏陀は何を教えたのか?

仏陀が教えたものは、すなわち、彼が菩提樹の下で覚醒して得たものである。

仏陀は何を覚醒したのか?

仏陀は法について、覚醒したのである!

法とは何か?

法、パーリ語ではdhammaといい、それは生命に関する真理であり、仏教では聖諦(ariyasacca)という。

聖、その意味は、神聖なる、尊い、聖者の、という意味で、諦は、真諦、真理、真実という意味である。

聖諦は四種類ある、すなわち、

一、苦聖諦。

二、集聖諦。

三、滅聖諦。

四、道聖諦であり、

簡単には、苦集滅道、という。

1、苦聖諦ーー生命は不円満な性質を持つことに関する真理;

2、集聖諦ーー生命が存在する原因に関する真理;

3、滅聖諦ーー煩悩の完全なる断滅と生命の徹底的解脱に関する真理;

4、道聖諦ーー煩悩の断滅と生死からの解脱の方法に関する真理。

もし、これを病気の治療として例えるならば、苦集諦とは、疾病そのもので、集聖諦は病気の原因で、滅聖諦は病気の治癒で、道聖諦は、病気を治す方法である、と言える。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-6につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<無憂比丘著「南伝仏教キホンのキ」中国語→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>