これが、仏陀が覚醒(=悟る事)した法であり、仏陀が教えた法でもある。
仏陀の45年間の教化の生涯で、教えた内容は色々あるけれども、この四聖諦を出るものではない。四聖諦は仏陀の教えの根本であり、もし、人が四聖諦を把握したならば、それは仏教の真髄を把握したのである!
四聖諦から、仏陀の教えは生命を基本、特に人生を根本としていることがわかる。
仏陀は、世間の真相及び生命の本質を掲げ示して、同時に、生命の超越、人生からの解脱に向かう大道を指し示した。
菩薩は、まず四聖諦を悟ったので、故に、彼は仏陀になった。
仏陀の意味は:先生の指導なしに、己自身で四聖諦を悟り、かつ、その他の衆生を悟りに導くことのできる人、である。
仏陀は四聖諦を悟って後、彼が悟った真理を他の人々に教えた。
多くの人々は仏陀の教えを聞いた後、教えに従って禅の修行をし、実践し、その結果、人々もまた四聖諦を悟り、これらの人々は聖者になったり、仏陀の弟子になったりした。
誰であっても、人類でも、天人でも、出家者でも、在家者でも、ただ一たび四聖諦を証悟したならば、彼は聖者であり、仏陀の真正なる弟子なのである。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-7につづく)
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<無憂比丘著「南伝仏教キホンのキ」中国語→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>