4、中道
仏陀は続けて言います:
「この二種類の極端を避けて、如来は中道を実践する。この中道は、徹見(=徹底的な知見)、真知(=真実なる知見)を引き起こし、寂静、勝智、正覚、涅槃へと向かう」
「中道」と呼ばれるのは、それが、二種類の極端な行為を避けているからである。
ここでいう「徹見」(cakkhu眼)は、四聖諦を見通す慧眼の事である;
「真知」(ñāṇa智)は、四聖諦を理解し悟る智慧の事である;
「寂静」(upasama)は、一切の煩悩が余すことなく滅尽する事である;
「勝智」(abhiññāṇa)は、四聖諦を理解し悟る智慧の事である;
「正覚」(sambodha)は、四聖諦を知り、理解する聖道智である。
「涅槃」(Nibbāna)は、生死輪廻の束縛から永遠に解脱する事であり、究極的な楽である。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-6につづく)
★訳者コメント:下線訳者。原文に誤植あり、訂正済み。
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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>