南伝仏教のDhamma book

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パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~4-12

五取蘊とは何か?

それはすなわち、色取蘊、受取蘊、想取蘊、行取蘊及び識取蘊である。

色取蘊とは何か?

《蘊品相応・蘊経》(Khandhā Sutta、 Khandha Vagga Saṁyutta)の中で、仏陀は開示し言う:

’Yam kiñci rūpaṁ atītānāgatapaccuppanṇāṁ ajjhattaṁ vābahiddhā  vā olārikaṁ vā sukhunmaṁ vā hīnaṁ vā paṇitaṁ vā yaṁ dure santike vā sāsavaṁ upādāniyaṁ ayaṁ vuccati rūpupādā nak-khandho.’ーー「すべての、過去のものであっても、未来のまたは現在のものであっても、内部のもの、または外部のものであっても、粗いものまたは微細なもの、下劣なものまたは殊勝なものであっても、遠くのものまたは近くのものであっても、執着の対象になる色法は、すべて色取蘊と呼ぶ。」

仏陀は、同様の方式で、受取蘊、想取蘊、行取蘊及び識取蘊を説明している。

こうしたことから、みなさんは、現在の五取蘊が苦諦であるだけでなく、過去の、未来の、内部の、外部の、粗いもの、微細なもの、下劣なもの、殊勝なもの、遠いもの及び近いもの五取蘊は、すべて苦諦法であある事を理解する必要があるのである。

これらの五取蘊が、どうして執着の対象となるのであるか?

衆生の心身は、五蘊で構成されている。

無明が原因で、凡夫は色法を「我(私)」「私の」または「私の自我」と見做す。

そして、そのために、色法に対して貪愛と執着が生じる。

受、想、行、識への貪愛と執着もまた同様である。

故に、いまだ諸法を如実に知見したことのない凡夫にとっては、これら五蘊は、執着の対象となる。

実際、出世間名法以外の、その他の蘊は、みな取蘊である。

四聖諦を知らないならば、涅槃を証悟することはできない。

そして、苦聖諦は、まさに四聖諦の第一番目の項目である。

それは、上述した11種類の五取蘊を含む。

もし、涅槃を証悟し、生死輪廻から解脱したいの思うのであれば、これら五取蘊について理解しなければならない。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-13につづく)

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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>