南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)3-14

この世界で生活するという事は、己自身の心・身と外部環境との、双方向的関係性以外のなにものでもない。

我々の目が、たとえば、美しい人、きれいな洋服等、意に適う対象を見たとき、愉悦の感受(楽受)が生じ、対象を良いもの、美しいものとして認め、次に、好きになり、愛着する。

もし、この好ましいという感情が、更に進んで強化されると、次には、対象を手に入れたい、持っていたいという心理が生まれる。この心理現象は、貪である。

同様に、我々耳触りのよい音楽、他人からの称賛を聞き、よい香りを嗅ぎ、美味しい食べ物を食べ、異性の滑らかな皮膚を触るなどする時、貪欲は非常に容易に生起する。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(3-15につづく)

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<無憂比丘著「南伝仏教キホンのキ」中国語→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>