Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~4-34

 

吸う息が長いとき、彼は如何にして「私は吸う息が長い」と知り、吐く息が長いとき、彼は如何にして「私は吐く息が長い」と知るのか?

(一)彼は、一定程度の長い時間によって、

長い息を吸う。

(二)彼は、一定程度の長い時間によって、

長い息を吐く。

(三)彼は、一定程度の長い時間によって、

長い息を吸い、また吐く。

彼の吸う息においても、吐く息においても、一定程度の長さの時間を経る時、彼の心の中に強烈な念願(chanda欲)が生じる。

(四)念願を通して、彼は、以前よりなお微細になった息を吸う。

(五)念願を通して、彼は、以前よりなお微細になった息を吐く。

(六)念願を通して、彼は、以前よりなお微細になった息を吸い、また、息を吐く。

彼が念願を通じて、一定程度の長い時間、以前よりなお微細になった息を吸い、また息を吐くとき、彼の心中には喜悦(pĪti)が生じる。

(七)喜悦を通して、彼は、一定程度の長い時間、以前よりなお微細になった息を吸う。

(八)喜悦を通して、彼は、一定程度の長い時間、以前よりなお微細になった息を吐く。

(九)喜悦を通して、彼は、一定程度の長い時間、以前よりなお微細になった息を吸い、また息を吐く。

彼が一定程度の長い時間、以前よりなお微細になった息を吸い、また息を吐く時、彼の心は、入る息と出る息から移動し離れ、中捨を打ち立てる(訳者注)。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-35につづく)

(訳者注)訳者の理解では、心が息から離れるのは、安止定の

確立を意味する。安止定=中捨かどうか不明であるが、

ここでは直訳した。

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>