南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)3-15

我々の目が喜ばしくない対象を見る時、たとえば、醜い人、嫌な人等々、その時、嫌悪の感受(苦受)が生起し、対象を良くないもの、悪いものとして認識し、次に内心に排斥、反感が生まれる。

もし、この排斥の心理が更に強化されると、苛立ち、怒りが生まれるが、最悪の場合は、粗暴な方法でもって対象に対応しようとする。

この種の心理を、瞋という。

同様に、我々は他人からの批判を聞き、臭いにおいを嗅ぎ、まずい食べ物を食べる時、天候が熱くて耐え難い時など、瞋恚は非常に生起しやすい。

しかしながら、貪欲しかり、瞋恚しかり、そこには痴が含まれている。

痴とは無知のことで、理解しないこと、物事を理解しないこと、心身を理解しないこと、世間の実相を理解しないことを意味する。

痴と貪があるとき、瞋が発生する。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(3-16につづく)

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<無憂比丘著「南伝仏教キホンのキ」中国語→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>