7-6-1 始まり、中間と最後
へそは、外に向かって流れる気の始まりであり、心はその中間で、鼻先は、最後に当たる。
鼻先は、内に向かって流れる気の始まりであり、心はその中間で、へそは最後に当たる。
もし、彼がこのように(+息に)付き従うならば、彼の心は平静でなくなり、また干渉による混乱が起きる。故に、下記のように言うのである:
「彼の正念が、入息の始まり、中間と最後に付き従って(+身体に)進入する時、彼の心は干渉を受けて、その身体と心の両者とも、静かではなくなり、不安により、動揺する。彼の正念が、出息の始まり、中間と最後に付き従って、(+身体の外に)出ていく時、彼の心は、外部において干渉を受け、その身体と心の両者とも、静かでなくなり、不安で、かつ動揺する。」
付き従う事(anugamana)とは、正念が、まさに今、発生している息を目標とすることを通して、息に密着して生じする。
故に以下のように言う:
「それは、(+息の)初め、中間、最後への付き従いを通して(+体験)するのでは、ない。」
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-45につづく)
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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>