Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~4-44

7-6-1 始まり、中間と最後

へそは、外に向かって流れる気の始まりであり、心はその中間で、鼻先は、最後に当たる。

鼻先は、内に向かって流れる気の始まりであり、心はその中間で、へそは最後に当たる。

もし、彼がこのように(+息に)付き従うならば、彼の心は平静でなくなり、また干渉による混乱が起きる。故に、下記のように言うのである:

「彼の正念が、入息の始まり、中間と最後に付き従って(+身体に)進入する時、彼の心は干渉を受けて、その身体と心の両者とも、静かではなくなり、不安により、動揺する。彼の正念が、出息の始まり、中間と最後に付き従って、(+身体の外に)出ていく時、彼の心は、外部において干渉を受け、その身体と心の両者とも、静かでなくなり、不安で、かつ動揺する。」

付き従う事(anugamana)とは、正念が、まさに今、発生している息を目標とすることを通して、息に密着して生じする。

故に以下のように言う:

「それは、(+息の)初め、中間、最後への付き従いを通して(+体験)するのでは、ない。」

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-45につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>