南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~4-45

へそをもって、始まりであると言うのは、その起点を言うのであって、それの始まる、時間を言うのではない。

というのも、実際、息を構成する微小粒子の生起は、へそから、鼻の先端までの息全体において、生じているからである;

それらがどこで生起しようとも、それらは、当該の場所で壊滅する。

というのも、諸法(究極法)において、転移または移動できるものは、ないからである。

息は、一組の微小な粒子に過ぎない。

微小な粒子の一粒ごとに、9種類の色法がある:地界、水界、火界、風界、色彩、香、味、食素(栄養素)と呼吸音である。

これらは究極法(paramattha dhamma)である。それらは、一か所から、もう一つの、別の一か所へと移転することはできない。

どこで生じても、それらは同一の場所において、壊滅する。

「移動」という、この一般名的な単語は、因と縁に基づいて、相続する場所に置いて、連続的に生起している、という意味である。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-46につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>