Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~瞑想は万能か?

先日、『悟らなくたって、いいじゃないか』(タイの

プラ・ユキ師と魚川氏の対話)という本が出版された、

と聞きました。

さっそく図書館に申し込みをしましたが、手元に届くには、もう暫く時間がかかるそうです。

聞き及んだところによると、プラ・ユキ師はタイで修行した僧侶で(一度お会いした事が有りますが)、魚川氏はミャンマー仏教の研究をされている方ですから、この本では、タイの瞑想とミャンマーの瞑想の、長所と短所を語り合った、という事のようです。

私が学び、実際に修習した事があるのは、

日本では:

ゴエンカさんのヴィパサナー瞑想、

ミャンマー式のマハーシ瞑想、

臨済宗の座禅。

タイで学んだのは:

アーチャン・チャーの瞑想、

マハーシ瞑想(チェンマイのお寺)。

ミャンマーで学んだのは、

パオの瞑想(モーラミャイン、ヤンゴン

マハーシ瞑想(ヤンゴン)。

現在は、<パオ式瞑想>一本に絞って、

修習、実践しています。

 

未だ、当該の本を入手していないため、プラ・ユキ師と

魚川氏の対話の内容は分からないのですが、どこの瞑想にも、一長一短あります。

教える先生が万全でも、聞いている弟子が間違う場合もあります。

いくつかやってみて、自分に合うものを見つけるのが一番よいかと思います(理論に整合性があり、自分の心が成長している、と実感できるものが良い)。

日本で瞑想が好きな人(日本人は真面目な性格の人が多いと言う事も一因かと思いますが)の中に、俗世を否定し、むやみに出世間にあこがれている人を見受けますが、そういう人の瞑想は<現実逃避の瞑想><死んだ瞑想>になっていることが多いです。

座禅・瞑想を修習する目的は、最終的には煩悩の完璧な断滅(=涅槃)ですが、己の心を押し殺して瞑想するものではないのです。

子供の時のトラウマを思い出すのが嫌、家庭が楽しくない、周りの人が嫌い等で、瞑想のテクニックを利用して、無理やりサマーディの状態を維持しようとするのは、甚だ不健康です。

ここに<瞑想の真の目標とその立脚点>を解説した本があります。

『掌中の葉』(シッダッタ学院)です。

三本立てになりますが、この翻訳も始めます。

よろしくお願いいたします。

さて、最初の問い<瞑想は万能か?>

その答えは:

<あなた次第>。