南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-1

序説

ある時、世尊は僑賞彌(=コーサンビー)の黄檀の森にいました。その時世尊は、黄檀の木の葉を何枚か掌に乗せて、比丘たちに聞きました:

「比丘たちよ。あなた方は、どう思いますか?私が拾って、手の中に置いた、この何枚かの黄檀の葉っぱの方が多いだろうか?それとも、頭上の黄檀の森の中の葉っぱの方が、多いだろうか?」

比丘たちは答えて曰く:

「世尊が拾って、手の中に置いた黄檀の葉は非常に少ない。そして、頭上の黄檀の森の中の葉っぱは、非常に多い。」

世尊は言う:

「それと同じように、比丘たちよ。

私が悟り、かつ、語らない法は非常に多く、私が(意を決して)語る法は、非常に少ない。」《相応部・56諦相応・第31経》

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-2につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語→日本語

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>