Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~4-50

7-7 身の行を静める

次は、安般念の第四の段階の説明である。

仏陀は開示して言う:

「彼は以下のように訓練する:

『私は(息の)身の行を静めながら、息を吸う。』

彼は以下のように訓練する:

『私は(息の)身の行を静めながら、息を吐く』。」

その意味は、彼は心の中で以下のように思う、という事である:

「私は、呼吸する時、息を静めること、息を穏やかにすること、息を安寧にすること、息を祥やかにする動機を、持つこと。」彼は、このように訓練する。

ここにおいて、我々は、(+息が)粗くてはっきりしているか、微細か、静かであるか、という三種類の状況を理解しなければならない:

いまだ禅の修行をする前、比丘の心・身は、混乱しており、(+心・身が)粗いがために、呼吸もまた粗くて、はっきりしており、静かでなく、鼻で息をするだけでは足りず、口まで使う事が有る。

しかし、彼が己自身の心・身を調御(=調伏と制御)した後では、心・身は静かで、安定していているものに変り、呼吸もまた微細になる。

この時、彼は、自分が呼吸をしているかどうかさえも、わからなくなる時が、あるくらいである。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-51につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>