7-7 身の行を静める
次は、安般念の第四の段階の説明である。
仏陀は開示して言う:
「彼は以下のように訓練する:
『私は(息の)身の行を静めながら、息を吸う。』
彼は以下のように訓練する:
『私は(息の)身の行を静めながら、息を吐く』。」
その意味は、彼は心の中で以下のように思う、という事である:
「私は、呼吸する時、息を静めること、息を穏やかにすること、息を安寧にすること、息を祥やかにする動機を、持つこと。」彼は、このように訓練する。
ここにおいて、我々は、(+息が)粗くてはっきりしているか、微細か、静かであるか、という三種類の状況を理解しなければならない:
いまだ禅の修行をする前、比丘の心・身は、混乱しており、(+心・身が)粗いがために、呼吸もまた粗くて、はっきりしており、静かでなく、鼻で息をするだけでは足りず、口まで使う事が有る。
しかし、彼が己自身の心・身を調御(=調伏と制御)した後では、心・身は静かで、安定していているものに変り、呼吸もまた微細になる。
この時、彼は、自分が呼吸をしているかどうかさえも、わからなくなる時が、あるくらいである。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-51につづく)
★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。
ご協力、よろしくお願いいたします。
<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>