南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-3

この「掌中の葉」という<法>は、一体どういうものであろうか?

この「掌中の葉」の<法>とは、四聖諦の事である。

ただ四聖諦のみが、正しく厭離、離貪、滅尽、寂静、勝智、正覚、涅槃へと導くことのできる<法>なのである。

世尊は、布施、持戒、生天、感官の享受の禍、出離の殊勝性などの、その他色々な、善で巧みな法門を説明したけれども、しかし、すべての善で巧みな法門は皆、この究極の解脱法門ーー止観禅法に向かうためのものである。

四聖諦は諸仏不共(特有のもの)なる殊勝な教法で、八聖道は、四聖諦の中に含まれる。

四聖諦を実践する方法とはすなわち、止観の修行である。言い換えれば、「掌中の葉」の<法>とは、まさに止観禅法のことなのである。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-4につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>