この「掌中の葉」という<法>は、一体どういうものであろうか?
この「掌中の葉」の<法>とは、四聖諦の事である。
ただ四聖諦のみが、正しく厭離、離貪、滅尽、寂静、勝智、正覚、涅槃へと導くことのできる<法>なのである。
世尊は、布施、持戒、生天、感官の享受の禍、出離の殊勝性などの、その他色々な、善で巧みな法門を説明したけれども、しかし、すべての善で巧みな法門は皆、この究極の解脱法門ーー止観禅法に向かうためのものである。
四聖諦は諸仏不共(特有のもの)なる殊勝な教法で、八聖道は、四聖諦の中に含まれる。
四聖諦を実践する方法とはすなわち、止観の修行である。言い換えれば、「掌中の葉」の<法>とは、まさに止観禅法のことなのである。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-4につづく)
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>